男性にとってクラミジアは注意したい性器の病気というイメージがあるかもしれませんが、これは喉にも感染する病気で、その場合は咽頭クラミジアと呼ばれます。
症状は軽い風邪によく似ています。
具体的な症状としては喉の痛みや違和感、不快感などのほか、微熱、頭痛、咳といった症状が出ます。
一見すると風邪のようですが、風邪ではないため2~3日安静にしていても治りませんし、風邪薬や別の病気を疑って処方された抗生物質でも治らない場合が多いです。
風邪のような症状がずっと続くのが特徴になるでしょう。
ただ、まったく症状が出ない方も多いのです。
性器クラミジアの場合、男性は女性と違って症状が出ることも多く、感染に気付きやすいのですが、咽頭クラミジアの場合は男性でも症状が出ない場合も珍しくありません。
症状がなくても感染しているなら治療が必要です。
感染に気づきにくいですから、男性にとって十分に注意したい性病となるでしょう。
性器クラミジアなら性行為が原因になることは有名ですが、咽頭クラミジアになる原因は何でしょうか?
これも実は性行為に近い、性的な接触となります。
よくある原因がオーラルセックスで、口と性器が触れ合うために、相手の性器から喉へとクラミジアがうつるのです。
ちなみに女性の性器クラミジアは症状が出にくいため、本人が感染に気付かないままオーラルセックスに及んで男性の喉にうつるというケースもあります。
このほか、ディープキスも咽頭クラミジアに感染する原因です。
男女ともに喉の症状は出にくいため、やはり本人が感染に気付かないまま行為に及んでうつるケースがあります。
いずれにしても性的接触が咽頭クラミジアに感染する原因です。
それ以外の原因はほとんどなく、性的接触のない家族や同僚などからうつるケースはほとんどありません。
咽頭クラミジアに感染する出来事に心当たりがあり、さらには風邪のような症状が続いていて治らない場合、検査を受けてみるといいでしょう。
なお、先にご紹介したとおり喉は男性でも症状が出ない場合も多いため、不安なときは症状がなくても検査を考えるといいです。
検査は性病を診ている病院のほか、市販の検査キットを使う方法もあります。
うがいをするだけの簡単な検査になりますから気軽に受けてみてください。
陽性とわかったら病院で治療を受けられます。
男性の性器クラミジアと同じく、治療法は抗生物質となりますが、治療期間は性器の症状より長引きやすいため、医師の指示をよく聞いて根気強く通院して治療を続けてください。