クラミジアは細菌感染症の一つになりますから抗生物質が治療法として有効です。
ただし、どんな抗生物質でもいいわけではなく、クラミジアに効果的な種類でないといけません。
ではパセトシンはどうでしょうか?
これも性病治療で使われることのある薬で、たとえば梅毒で病院を受診したときにこの薬が出ることがあります。
自分がそのような経験をしたり、知人から聞いたりしたことがあるかもしれません。
それならクラミジアにも効果があるのではと思うかもしれませんが、この病気にはあまり効果的ではなく、クラミジアで病院を受診したときにパセトシンが処方されることはそれほどありません。
別の病気でパセトシンを持っていてもそれでクラミジアを治せる可能性は低いですから、また改めて病院を受診して薬をもらってください。
その際には現在パセトシンを飲んでいることを忘れずに伝えることも大事です。
パセトシンが効果的ではないなら、何ならいいのかが気になるところでしょう。
クラミジアに効果的なのはマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系の中の抗生物質となります。
パセトシンはペニシリン系となり、これが有効薬となる梅毒の治療には使われる場合がありますが、クラミジアに対してはそもそも抗生物質の種類が違いますからあまり使われないのです。
クラミジアに使われることのある薬をいくつかご紹介すると、マクロライド系ではジスロマック、クラリシッド、クラリスなど。
ニューキノロン系ではグレースビット、クラビットなど。
テトラサイクリン系ではミノマイシン、ビブラマイシンなどです。
クラミジアの治療薬としてはこれら抗生物質が使われることがあり、パセトシンはほとんど使われません。
クラミジアの治療薬について簡単にご紹介しましたが、これらは薬局等で市販はされていません。
すべて医師の処方で入手するものとなり、個人の判断で入手や使用はしないのが基本となっています。
どの抗生物質をどう使うとクラミジアが治るのかは医師でないと判断ができませんから、必ず病院を受診して相談してください。
なお、このときにはクラミジアの症状として受診することが大事です。
別の名目で受診すると適切な抗生物質が処方されませんし、一度でもこれら薬を飲めれば完治するわけではありません。
適切な期間、適切な投薬を続けることで完治する病気ですから、必ずクラミジアとして病院を受診し、医師の診察を受けてください。